コラム

COLUMN

ロンドンの楽器屋で気づいた――音楽がくれる「つながり」の力

ジャーナル

ロンドンを歩いていて、ふらりと立ち寄った小さな楽器屋。
壁一面に並ぶギター、古いポスター、ブリティッシュロックの香り――
その空間にいるだけで、まるで音楽の歴史に触れているような感覚になる。

店内を歩いていると、くしゃみが出た。
すると近くにいたローカルのバンドマンが、自然にこう言った。

“Bless you.”

英語では「お大事に」「(くしゃみした人に)神のご加護を」という意味の、優しい一言。
特別な言葉ではないのに、まるでそこにいた全員が友達になれるような、不思議な温かさを感じた。

この瞬間、強く思った。
「音楽って、言語の壁を超えて人と人をつないでくれる。」

ロンドンの街と音楽がくれた安心感

海外にいると、言葉の壁にぶつかって不安になる瞬間がある。
でもギターを手にすると、その不安がすっと消える。

ロンドンでギターを眺めながら、ふと日本でのある思い出が浮かんだ。

その当時担任の先生に突然言われた。

「Cranberries の Zombie 弾いてくれない?」

授業の合間、学校の教室でギターを構えてあの有名なリフを鳴らした。
クラスメイトも先生も、みんなが同じ音に耳を澄ませて、一瞬だけ世界がひとつになった。

その感覚は、ロンドンの楽器屋でギターを触った瞬間に蘇った。
国が違っても、言葉が違っても、時代が違っても、
“音” ひとつで人はつながれる。

音楽は「言葉以上に伝わるもの」

ロンドンの楽器屋で、
“Bless you” と微笑む見知らぬバンドマンの優しさに触れたとき。

日本で Zombie を弾いたときに感じた、あの教室の一体感を思い出したとき。

共通していたのは、
音楽には人を近づける力がある
ということだった。

英語が流暢でなくても、文化が違っても、
ギター1本で自然と心の距離が縮まる。

海外でも日本でも――
音楽が、あなたを誰かとつないでくれる。

※勉強も大事ですよ笑